松江にある古刹「月照寺」は、松江藩(雲州)松平家の菩提寺として知られ、中でも松江藩7代藩主(松平不昧公)は、縁が深く、藩政を立て直すと同時に、茶の湯をはじめとする文化振興にも「月照寺」の協力を得ながら尽力しました。
その精神と功績は、現代の松江にも受け継がれています。
この茶碗は、不昧が一番愛した布志名の窯元から、松平家を祀る月照寺に納められた品で、松平家の茶の湯文化を共に育んでいた、月照寺で開催された茶の湯に関わられた一部の方にのみ、お礼の品として贈られた貴重な大振り茶碗です。
口径:約13㌢
高さ:約7.5㌢
無駄な装飾を避け宍道湖の夕景を連想させる淡いグラデーションは美しく、正に侘び寂びの世界を表現した古布志名の傑作とも言える一碗です。
共箱は紙箱ですが、お礼として与えられた当時のままの箱ですので、かなり貴重かと思います。(この箱にあわせて二重箱に設えるのも良いかもしれません。)
貴重な品ですので、お好きな方、いかがでしょうか?宜しくお願い致します。
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